《目次》
湿気の多い時期に発生しやすい「カビ」。見た目やにおいが気になるだけではなく、私たちの健康にも被害を及ぼします。
また夏場に発生するイメージがあるカビですが、冬も油断をしてはいけません。寒い時期でも、場所によってはカビが発生してしまうんです。
カビを放置したらどうなる?
カビの胞子は基本的に私たちが普段吸っている空間中に漂っており、少し吸い込むだけでは体に問題はありません。
しかし根が生えて大量の胞子を出しているカビを吸い込むと、喘息やアトピー性皮膚炎などの原因になってしまいます。
そしてカビの除去を後回しにすることで、カビはみるみるうちに繁殖していきます。一度発生したカビは、除去しない限り自然と消えることはありません。
カビが発生しやすい3つの条件
カビは、どんな環境で発生しやすいのでしょうか。それは、「温度」「湿度」「栄養」の3つの条件が揃う環境です。この3つの条件がそろうことで、胞子が付着した部分からカビが発育していきます。
それでは3つの条件を詳しく見ていきましょう。
温度
カビに最適な温度は20〜30度。人間と同じですね...。
湿度
80%以上。湿度が高ければ高いほどカビが発生しやすくなります。
栄養
カビは、タンパク質や炭水化物、油脂などの有機物が栄養になります。
例)皮脂汚れ、ほこり、ふけ、食べ残し など
カビが好む温度は、人間にとっても快適な温度。そのためカビの発生を防ぐには、湿度や栄養の条件を取り除くことが必要です。
カビが発生しやすいエリアを把握せよ!
カビの発生を防ぐためにも、「どこに」「なぜ」カビが発生しやすいのかを理解しましょう。
キッチン・浴室・洗面所・トイレ
温度・湿度が高い上に、皮脂汚れや石鹸カス、髪の毛などカビの栄養素がそろっているため
押し入れ・クローゼット
湿度が高く、通気性が悪い。ホコリや髪の毛が溜まりやすいため
家具の後ろ
タンスなどの家具の後ろは通気性が悪く、ホコリが溜まりやすいため
エアコン内部
空気中のカビの胞子を吸い込み付着します。また、エアコン内の湿度も高いため
カーテンの後ろ側
結露の水分で湿度が高くなっているため
サッシのパッキン部分
結露の水分で湿度が高くなっているため
洗濯機
洗濯機内の湿度が高く、髪の毛や皮脂汚れがつきやすいため
【場所別】カビの発生を防ぐ方法
次に、場所別でカビの発生を防ぐ方法をご紹介します。
キッチン
キッチンは、熱や水を使うため高温多湿になりやすい場所です。料理中や料理が終わったあとは、必ず換気扇を回して温度と湿度を下げましょう。
また、シンクの角や周りにあるゴムパッキンもカビが発生しやすい部分です。飛び散った水分を放置すると、簡単にカビが発生してしまいます。
シンクを使ったあとは、しっかりと水気を拭き取ってカビを防ぎましょう。
浴室
浴室は湿度が高い上に、石鹸カスや皮脂汚れが混在しているため、カビには絶好の居場所です。対策として、浴室は24時間換気扇を回すことがおすすめです。
また、シャンプーやボディーソープの泡はカビの栄養になります。浴室を使った後は、浴室全体にお湯シャワーをかけましょう。
湿度を下げるために冷水の方が効果的だと思われがちですが、お湯の方が水滴が早く消えるためお湯シャワーがおすすめです。
クローゼット
クローゼットに洋服をぎゅうぎゅうに入れてしまうと、通気性が悪くカビが発生してしまいます。
クローゼットは洋服を詰め込みすぎず、ハンガー同士隙間をあけて収納することが大切です。
また通気性をよくするために、来客がないときはクローゼットを開けておくなど工夫をしましょう。
エアコン
エアコンのフィルターはカビが発生しやすいパーツです。少し大変ですが、こまめに掃除をすることでカビの繁殖を防ぐことができます。
また、エアコンを使ったあとは内部に水分が溜まっている状態。「送風運転」を3〜4時間行い、エアコン内部を乾燥させましょう。
サッシのパッキン部分
冬に室内と室外の温度差によって結露ができます。室内を温めすぎないことで、カビを防ぐことができます。
余力があれば、こまめに結露を拭いて水滴が残らないようにするのが理想です。少量の食器用洗剤を含ませた布巾で拭くことで結露が出来にくくなるので、ぜひ試してみてくださいね。
洗濯機
洗濯機を回す際、洗剤を入れすぎると溶け残った洗剤がカビの栄養になってしまいます。洗剤は決まった量を守って使いましょう。
最近は洗剤自動投入機能が付いた洗濯機も販売されており、洗剤の入れすぎを防ぎ最適な量で洗濯ができるので清潔に使えたり節水や洗剤の節約にもつながります。
また、洗濯機を回し終わったあとは洗濯槽の水分を拭いたり、蓋をあけたままにするなどしてカビを防ぎましょう。
意外に知らない!?カビ対策のNG行為
カビ対策やカビ掃除、いろいろなやり方がありますよね。実は間違った方法で行うと、逆にカビを繁殖させたり胞子を充満させてしまいます。
次のNG行為をしている方は要注意です!
浴室の扉を全開にする
シャワーのあと、扉を全開にして換気扇を回すのはNGです。扉を全開にすることで浴室の湿気が洗面所や廊下に広がってしまい、カビの胞子を撒き散らしてしまいます。
シャワー後は換気扇を回し、扉は拳1つほどの開放が効果的ですよ。
お酢を使った拭き掃除はNG
クエン酸の代わりに、掃除にお酢を使う方もいるのではないでしょうか?
お酢は細菌に効果がありますが、カビには逆効果なんです。お酢の原料である穀物はカビの栄養になり、逆にカビを繁殖させてしまいます。
歯ブラシでこする
カビが生えた部分を歯ブラシでこするのはNGです。
ブラシでこすった部分に傷がつき、カビの胞子が入り込んでしまいます。さらにその上からこすることでカビの胞子を押し込んでしまい、カビを繁殖させてしまいます。
カビの掃除方法
カビの掃除方法は、家の場所によって異なります。
こちらの記事を参考にしてみてくださいね!
エアコン
https://www.100mv.com/media/living/air-onditioner/001243
お風呂
https://www.100mv.com/media/bathrooms/001218
加湿器
https://www.100mv.com/media/living/humidifier/000821
トイレ
https://www.100mv.com/media/toilet/cat270/000683
まとめ
今回はカビの対策方法やカビ掃除のNG行為をご紹介しました。
家の中には、カビが発生しやすい環境がたくさんあります。しかし、少しの工夫でカビを防ぐことができるので、ぜひ実践してみてくださいね!
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