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太陽光設置後、売電をして生活しているという方は、「卒FIT」について考え始めているころかと思います。
卒FIT後は売電価格が約6分の1と大幅に下がってしまい、余剰した電気の活用方法が分からず安い価格でそのまま売電している人も多いです。そんな中、卒FITを迎えて「家庭用蓄電池」を設置する家が急激に増えています。
今回は、卒FIT後に発電した電力を少しでも有効活用したいという方向けに、
家庭用蓄電池をご紹介します!
【卒FIT後】蓄電池が大注目!
蓄電池が注目されているという噂が本当なのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?下記のデータをみると、近年、卒FITを迎えた人たちから家庭用蓄電池の需要が急激に増えています。
参考:JEMA 蓄電システムビジョン(家庭用蓄電システム版)
https://jema-net.or.jp/Japanese/data/jisyu/pdf/libsystem_2020nendo.pdf
なぜ蓄電池がこんなにも右肩上がりで家庭用蓄電池が伸びているのか、以下のような理由があります。
- 2019年に10年間の電力固定買取期間が終了する人が爆増
- 近年国の蓄電池補助金が復活し、地域によっても補助金制度が整った
- 売電するよりも自家発電する方がお得だと感じる人が増えた
- 自然災害により、停電などの災害対策として注目されるようになった
せっかく取り付けた太陽光発電を卒FIT後も有効的に使いたいという人は、蓄電池を導入しようと決断しているんです!
先ほども言ったとおり、卒FIT後の売電価格は約6分の1と大幅に落ち込んでしまいます。卒FIT後も今までと同じように売電し続けるよりも、蓄電池によって得られる恩恵に目を向ける人の方が多いという事ですね。
家庭用蓄電池のメリット
家庭用蓄電池を設置する事で得られる様々なメリットをご紹介します。
停電しても電気が使える
地震や落雷による停電が起きたとき、蓄電池に太陽光で作った電気を貯めておけば問題なく電気が使えます。
私は2018年に起きた北海道胆振東部地震による停電を経験し、突然の停電の備えがなかったために長い期間不便な生活が続きました。
電気がないと冷蔵庫が使えなくて冷凍食品が全て溶けてしまったり、お湯がでなくて数日水でシャワーを浴びたり...。
できれば2度と経験したくないですね...。
他にも、スマホやテレビが使えなくて情報が入手できず大変な思いをしたという友人もいました。そんなときに、太陽光発電とセットで蓄電池を設置していれば、災害対策はバッチリです!
電気料金を安くできる
太陽光発電とセットで蓄電池を使用することで、太陽光発電では賄えない時間帯の電気を蓄電池で賄うことが可能です!
これにより電力会社からの購入電力を削減できるので、家計には大助かりですね。
特に、日中の電気使用量が少ない方には節電に貢献してくれますよ。
また、蓄電池を導入することで電力会社との契約を深夜料金が安いプランに更新することで、さらに安く電気を購入することも可能になります。
太陽光発電の電気を自家消費できる
卒FIT後は売電価格よりも電力会社から購入する価格の方が高くなってしまいます。
卒FIT前と同じように売電し続けると損をしてしまいますが、蓄電池に発電した電力を貯めて自家消費すればお得に電気を使うことができます!
また、国の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」という太陽光発電で作った電気を電力会社が一定価格で一定期間買い取る制度が近年施行され、買取価格は毎年上昇傾向であるという朗報もあります!
できるだけ自家消費をしておけば、無駄に電力会社から電力を購入しなくても済むので一石二鳥ですよ。
家庭用蓄電池のデメリット
ここまで蓄電池を導入するメリットについてご紹介しましたが、デメリットもいくつか存在します。
メリットとデメリットをよく理解した上で、蓄電池を導入するべきかを検討してみてくださいね。
初期費用がかかってしまう
蓄電池は発電した電力を貯めて使うことができる優れものである分、やはり初期費用はかかってしまいます。
蓄電池を導入するに当たっての相場は、本体+工事費込みで約80〜200万円と言われています。
一括で支払うのはかなり厳しいというご家庭も多いため、ローンを利用して蓄電池を導入するケースも多いみたいですよ。
また、「蓄電池を導入して元を取りたい」と考える人もいますが、蓄電池で元をとることはほぼ不可能です。
蓄電池は元を取るために導入するのではなく、災害時や自家消費による節約を目的に導入するものと認識しておきましょう。
蓄電池が経年劣化してしまう
ものは長く使えば使うほど劣化してしまいますよね。
それは蓄電池にも言えることで、年月が経てば蓄電できる容量が減ってしまうデメリットがあります。
長年使っているスマホの電池の減りが早くなっていくのと一緒ですね。
購入してから後悔してしまわないよう、メーカーの保証制度を含めて調べてから買うことがオススメです!
家庭用蓄電池導入による補助金
蓄電池の導入は国からも推奨されており、国だけでなく自治体からも補助金がもらえる場合があります。
残念ながら、2021年度の国からの家庭用蓄電池補助金の交付受付は終了してしまいましたが、経済産業省の「蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金」は現在受付中です。
参考:https://sii.or.jp/DERaggregation03/uploads/R3DER_PR.pdf
時期によってはこちらの補助金も期間前に終了してしまう可能性があるため、ホームページで最新情報を確認するようにしてください。
また、国の補助金がダメでも自治体の補助金はもらえる可能性があるため、お住まいの地域の補助金情報をチェックしてみるといいですよ。
ちなみに私が住んでいる北海道は、第二回目の補助金交付募集が開始されたみたいです!
補助金名 |
再エネ省エネ機器導入補助金 |
募集期間 |
2021年9月1日(水)〜2021年11月4日(水) |
補助対象機器 |
太陽光発電、定置用蓄電池、他 |
補助金額 |
太陽光モジュールの出力の合計:1kWあたり3万円(上限20万9千円) 蓄電池容量:1kWhあたり2万5千円(上限10万円) |
対象者 |
・札幌市民である者、又は市内に居住する予定である者 ・札幌市税を滞納していない者 ・暴力団員、又は暴力団関係事業者でない者 ・令和3年4月1日から令和4年3月31日までの期間において、当該補助制度による補助金を交付されていない者 ・申請者が居住する、又は居住予定の札幌市内の住宅に、対象機器を自ら購入し設置する者 ・太陽光発電又はエネファーム(家庭用燃料電池)の補助を受ける場合は、札幌市エコエネクラブへ入会する者 |
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まとめ
卒FIT後は蓄電池を導入することで、より効率的に電力を消費することが大切になってきます。
また、いつ起こるかわからない災害に備える必要性は年々高まっており、蓄電池によって災害時も普段と変わらない生活ができたという声は大変多いです。
ご家庭に蓄電池を設置し、いつでも安心できる空間を作ってみませんか?